読後感

横浜長者ライオンズクラブ
会長藤井大至様

 ご本を、早速読ませていただき、失語症 いや霧言症の長い長い期間の闘病?記を、よくも発行されたと感動いたしました。

 文中、腕を冷水につける工夫、そして必ず直るという信念。それ以上に自分で直すことが出来るという信念が揺らぐことなく、おそらく今でも持ち続けておられるのでしょう。それが、現在のパソコンは何でもおできになる、PCに限らず いろいろのことに挑戦されて、多くの分野でリーダー的活躍をされておられる原動力なのでしょう。

 言葉が霧の中に消えてしまう症状で、失語ではない。言葉が脳の奥深くに沈んでしまって、思い出すまでに時間がかかるし、霧に隠れて言葉が見つからないだけなのだというご説明。何かスカッと理解できる説明でした。 症名もご一考いただきたいですね。
  サービスが悪いのは、官庁、大企業ばかりでなく、医者や薬局でも同じ。私の目の前で医者が看護師に向かって、「薬のことで怒る患者は、治るのが遅いんだよね!」と 。しかしこれは、よく聞く売り言葉ですが、本当に『このやろう!!』と云いたいですよね。
 本当にお苦しみの中で、その時・その時のお気持ちが良く表現されていて、今思い出されて書かれたのではなく、その時々のメモを残しておられたのでしょうか。実に実感が生々しく、素晴らしい表現に驚かされています。
また106ページのバイオの話は、傑作です。星 新一の上を行く傑作。
  同じ症状で困っておられる方々に、是非お勧めしたい名作です。
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